2017/05/05      JIJI.COM          クマムシ「最強」なぜ?=絶対0度でも生存-解明へネット募金・山形 


クマムシ「最強」なぜ?=絶対0度でも生存-解明へネット募金・山形
 http://www.jiji.com/jc/article?k=2017050500451&g=soc 


マイナス273度の低温環境や真空状態でも生き延び、「最強生物」と称されるクマムシ。15年以上にわたって研究を続け、「クマムシ博士」を自認する慶応大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)の堀川大樹特任講師(39)は、この驚くべき生命力の謎を解き明かすべく、インターネットで研究資金を募っている。
 8本脚で歩くクマムシは昆虫ではなく、「緩歩動物」に分類される。多くは体長1ミリ未満で、世界中で1200種類以上が見つかっている。最大の特徴は、体の水分がなくなると「乾眠」という仮死状態になり、水を掛けると再び活動を始めること。乾眠時は絶対0度や人間の致死量の約1000倍の放射線に耐えるものもいるという。







堀川さんがクマムシに出会ったのは、神奈川大の学部生だった2001年。「人間のように神経も筋肉もあるのに乾眠するなんて」と驚き、「かわいくてかっこいい」と魅力に取りつかれた。放射線に対する耐性の解析や、藻類を与えるヨコヅナクマムシの飼育法の確立といった成果を挙げ、14年10月からは慶応大などで研究している。
 今後は、クマムシの耐性に関わる遺伝子を特定する研究に乗り出す。成果が出にくい基礎研究には研究費がつきにくく、今年3月、インターネットで不特定多数から資金を集めるクラウドファンディングで研究費を募り始めた。
 支援額に応じた返礼品として、オリジナルのクマムシグッズや堀川さんが参加するサイエンスカフェのチケットなどを用意。既に当初の目標金額200万円を達成し、300万円を目指している。
 桁外れの耐性のメカニズムが明らかになれば、実生活に応用できるかもしれない。「東南アジアのエビを乾眠状態で輸入し、キッチンで塩水を掛けるとぴちぴちと動きだし、新鮮なまま食べられる。そんなことができるかも」。堀川さんは目を輝かせる。
 支援は学術系クラウドファンディングサイト「アカデミスト」(https://academist-cf.com/projects/?id=42)から。5月19日まで。(2017/05/05-14:57)









 




 





   2017/05/02    YOMIURIONLINE(4/28)      北海道で「歴史的な発見」・・・・全長8メートルの恐竜全身骨格


「歴史的な発見」全長8メートル、恐竜全身骨格
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170428-OYT1T50030.html?from=ytop_ylist






北海道むかわ町と北海道大学は27日、同町にある白亜紀末(7200万年前)の地層から見つかったハドロサウルス科の草食恐竜の化石について、国内最大の全身骨格であることを確認したと発表した。

 全長約8メートルで、新種の可能性もあるという。北大の小林快次よしつぐ准教授は「大型恐竜の全身がこれほど残っているのは珍しく、歴史的な発見だ」としている。

 化石は2003年、同町穂別の山林で地元の収集家が尾椎骨びついこつを発見。13年から本格的な発掘が行われ、これまでに約1600点のクリーニングを終えて、顎や脊椎、大腿だいたい骨など約190点について部位を特定し、並べて全身骨格であると確認した。

 ハドロサウルス科の恐竜は、白亜紀後期(1億年前~6600万年前)に生息、他の恐竜より効率よく餌を確保できたため、恐竜が絶滅する直前の白亜紀末には世界中で繁栄したとされる。














   2017/04/25    infoseekNews     溶岩が海まで到達、新たな火口も…西之島を空撮


溶岩が海まで到達、新たな火口も…西之島を空撮
https://news.infoseek.co.jp/article/20170425_yol_oyt1t50093/




     火口から激しく噴煙が上がる西之島(25日午後2時16分、読売機から)=橘薫撮影


1年5か月ぶりに噴火した西之島(東京都小笠原村)の上空を読売機が25日に飛行し、火口から流れ出た溶岩が海岸まで達している様子が確認された。
 同乗した東京大地震研究所の前野 深 ふかし ・准教授(火山地質学)は「新たに火口が少なくとも2か所できていて、火山活動も活発な状態。島はさらに拡大するだろう」と話している。
 東京都心から約1000キロ・メートル南に離れた西之島は今月20日、2015年11月以来となる噴火が確認され、気象庁が火口周辺警報(入山危険)を発表した。本社機からは25日、火口で数十秒おきに噴火が発生し、マグマ片や灰色の噴煙が高さ数百メートルまで上がっているのが確認できた。火口からは、赤熱した溶岩が枝分かれしながら島の西側と南側に流れ出し、西側では海に到達していることも分かった。









   2017/04/22     YOMIURIONLINE(4/21)       科学技術予算、年3000億円増…20年度まで


YOMIURIONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170421-OYT1T50076.html?from=ytop_ylist 


政府は21日の総合科学技術・イノベーション会議で、科学技術予算を2020年度までに4兆4000億円に増やす方針を決めた。

17年度予算より9000億円の増加となる。6月にもまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に盛り込む。

 米欧中などは科学技術予算を伸ばしているのに対し、日本の科学技術予算は近年、3兆5000億円程度(17年度当初予算)で横ばいとなっている。政府は20年頃までに、技術革新の推進などにより国内総生産(GDP)を600兆円に増やす目標を掲げているが、最近は日本の科学技術力の低下も懸念されている。

 このため政府は、各省の事業で技術革新を積極的に後押しするため、18年度から3000億円ずつ予算を増やし、20年度には9000億円の上積みを目指す。

 増額分の一部は、内閣府が新たに創設する「科学技術イノベーション官民投資拡大推進費」に充てる。予算を集中配分する重点分野を選び、各省の予算に上乗せする費用で、18年度は〈1〉人工知能(AI)やビッグデータ〈2〉センサーやロボット〈3〉道路などのインフラの維持管理や防災・減災――を重点分野にする方針だ。

2017年04月21日 17時22分













   2017/03/30    EconomicNews(3/29)    NTTらが毎秒1000兆ビット容量で200km超の長距離光伝送実験に成功 2時間のハイビジョン映画
                                              5000本を1秒間で伝送可能に 
  


2時間のハイビジョン映画5000本を1秒間で伝送可能に NTTらが毎秒1000兆ビット容量で
200km超の長距離光伝送実験に成功
  
 http://economic.jp/?p=72888  

総務省統計によれば、近年のスマートフォンの普及に伴うブロードバンドサービスやクラウドサービスの急速な発展とともに、通信トラフィックは年率1.4倍(20年で約1000倍)以上のペースで増え続けている。通信トラヒックの急増に対応する光ネットワークの大容量化は、これまで、光ファイバの基本構造は変えずに、光通信システム装置の大容量化を実現することにより経済的なインフラを実現し、ブロードバンドサービスの普及を支えてきた。現在の大容量光ネットワークの基盤となっている光ファイバの物理的な容量限界は、現在の10倍程度の毎秒100テラビット付近と予測されており、今後も現在と同様のペースで通信トラヒックが増え続けると、2020年代半ばには、既存の光ファイバの容量限界を超える状況(Capacity Crunch)が懸念されている。

 Capacity Crunchを回避し、将来にわたり通信トラフィック増に対応可能な大容量光ネットワークを実現するための新たな光通信システム技術として、1本の光ファイバに複数のコアを持つマルチコア光ファイバ等を含む新しい空間的な構造を持つ光ファイバを用いた空間多重光通信技術の研究開発が世界的に注目され研究が活発化している。

 日本電信電話(NTT)<9432>は、デンマーク工科大学(DTU)、フジクラ、国立大学法人北海道大学、サウサンプトン大学(UOS)、コリアント有限会社(COR)各社と協力し、32個のコア(光の通路)を持つ光ファイバ1本で毎秒1ペタビット(ペタは1000兆、1000テラ)以上の超大容量データを、205.6kmにわたり光増幅中継することに成功した。

 これまでの1本の光ファイバを用いた毎秒1ペタビット容量級の伝送実験に比較し、必要な光信号帯域を従来の半分以下としながら、高効率な世界最長の長距離光増幅中継伝送を実証した。さらに新たな超高速多次元符号化変調技術の適用により、毎秒1ペタビット級光信号の1000km以上の長距離伝送の可能性を初めて示した。

 毎秒1ペタビットという数値は、2時間のハイビジョン映画5000本を1秒間で伝送可能な速度に相当し、約1000km級の伝送距離は、日本やヨーロッパにおける主な大都市間の伝送距離に相当する。現在の長距離光ネットワークの伝送容量を、今後も100倍以上に拡大し、ICT社会の更なる発展を支える情報基盤を実現できる可能性を示しているとしている。(編集担当:慶尾六郎)












   2017/03/26     産経ニュース      日本海側で平安時代に巨大津波か…山形・鶴岡、海抜30メートルより高い地点、地層に痕跡



日本海側で平安時代に巨大津波か…山形・鶴岡、海抜30メートルより高い地点、地層に痕跡 
http://www.sankei.com/affairs/news/170326/afr1703260013-n1.html

山形県鶴岡市沿岸の砂丘の地層から平安時代に巨大津波が起きたとみられる痕跡が見つかったとの研究結果を、山形大などのグループが26日までにまとめた。海抜30メートルより高い地点で確認され、従来の県の想定を超える津波が襲う恐れがあると指摘している。




 グループの山野井徹・山形大名誉教授(地質学)によると、鶴岡市湯野浜地区の庄内砂丘で粘土質の泥の層が見つかった。砂丘では通常、砂の層しかないため、日本海が震源の地震で巨大津波がこの場所まで浸入し、運ばれた泥が堆積したとみている。

 最も高い位置は海抜37・9メートルで海岸から約1600メートルの内陸。地盤の高さは当時からあまり変化がないと考えられるという。泥の層に含まれていた植物の年代測定で、津波は1000年代から1100年代の平安時代ごろに押し寄せたと判断した。












   2017/03/04     朝日新聞      外来スズメバチの巣、激減 ペットボトルのわな作戦奏功



外来スズメバチの巣、激減 ペットボトルのわな作戦奏功
http://www.asahi.com/articles/ASK335SB0K33TOLB016.html?iref=comtop_rnavi_arank_nr01


長崎県対馬市で繁殖している特定外来生物ツマアカスズメバチの巣の数が、2015年度から16年度にかけて5分の1以下に激減したことが環境省の調査でわかった。調査を始めた13年度以降、初めて減少に転じた。環境省は、乳酸菌飲料が入ったペットボトルの「わな」を使った昨春の捕獲・駆除の作戦が奏功したとみている。

           

高所作業車を使い、電柱にできた巣(中央)を駆除する作業員      特定外来生物のツマアカスズメバチ(長崎県対馬市、     ペットボトルには1・2センチ四方の穴が開けてある   
= 2015年10月14日、長崎県対馬市                      九州大の上野高敏准教授提供)                    (環境省九州地方環境事務所提供) 


 ツマアカスズメバチは大陸原産で体長は2センチほど。12年に国内で初めて対馬市で見つかり、その後、北九州市や宮崎県日南市でも確認された。繁殖力が強く、捕食されるなどしてニホンミツバチなど在来のハチが減少すると懸念されている。

 環境省の調査では、対馬市の巣の数は13年度に56個、14年度に150個、15年度に259個と増え続けた。そこで、同省は発酵させた乳酸菌飲料入りのペットボトルに弁のような穴を開け、巣を作る女王バチをにおいでおびき寄せるわなを発案。昨春、地元住民に作製を依頼し、島内約2400カ所に設置した。

 16年度の調査では、確認された巣は49個まで減った。住民の報告などから、7千~1万2千匹の女王バチを捕獲・駆除したとみられるという。このわなは100円ほどで作ることができ、数千円はする市販の捕獲器よりも安く済む。穴の大きさ(1・2センチ四方)はこれまでの実験を踏まえ、ツマアカスズメバチが最も入りやすいとみられる大きさにした。環境省は、対馬以外の地域でも大規模な繁殖が確認されれば「対策のモデルとして、この手法での捕獲・駆除を検討する」という。

 今年はより多くのわなを設置しようと、住民説明会を開くなど準備を進めており、環境省九州地方環境事務所の担当者は「減ってきた時期に、さらにたたくのが重要」と話している。(真野啓太)














   2017/03/01    産経ニュース    国際事業戦略がまったく無いインド撤退のドコモとタタが和解、賠償金1300億円で合意 合弁事業は撤退


ドコモとタタが和解、賠償金1300億円で合意 合弁事業は撤退、インド再進出も 
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170301/bsj1703010500002-n1.htm 


インドの携帯電話合弁事業からの撤退をめぐって、NTTドコモとインドの財閥大手タタ・グループの交渉が泥沼化していた問題で、ドコモは28日、タタ・グループの持ち株会社のタタ・サンズがドコモに賠償金約11億8000万ドル(約1300億円)を支払うことなどで合意したと発表した。



   タタとNTTドコモの合弁事業で展開したインドの店舗=2016年(ブルームバーグ)


両社の争いの解決に向けた大きな一歩になる。ドコモは回収資金を活用し、インド市場への再進出も検討する考えだ。
 昨年6月に国際仲裁裁判所がタタに賠償金の支払いを命じた後、タタ側はこれに応じず、ドコモもタタグループの資産差し押さえを求める訴訟を米英で起こしていた。しかし昨年10月、タタ・サンズの会長にドコモとの問題の解決に熱心なラタン・タタ氏が就任したことなどから、一転して和解に向かうことになった。

 ドコモによると、両社が合意した内容は、(1)国際仲裁裁判所の裁定をインド国内で執行することを求める訴訟に対する異議をタタが取り下げる(2)タタがインドのデリー高裁に預けている賠償金約1300億円をドコモに引き渡す(3)ドコモが保有するタタグループの携帯電話会社の株式をタタに引き渡す(4)ドコモは国際仲裁の強制執行手続きを英米で一定期間停止する-の4点。

タタの異議申し立ての取り下げを受けて、デリー高裁はドコモへの賠償金支払いを認める判決を5月ごろまでに言い渡すとみられる。ただ、その後、日本へ賠償金の送金を認めるかはインド準備銀行(RBI)の判断に委ねられている。

ドコモ関係者は「最終解決へ8合目までは来たがまだ気を抜けない」と話している。ドコモは2009年にタタ・グループの携帯電話会社に株式の約26%に当たる約2600億円を出資してインド市場に参入した。しかし、業績が想定の目標に届かなかったため14年4月に撤退を決定した。

 ■タタ・グループとNTTドコモの交渉の経緯

2009年3月ドコモがタタ・テレサービシズに約2640億円を出資し、インド携帯市場に参入。14年4月ドコモ、業績の伸び悩みによりインドからの撤退を決定。 同年7月保有株式の売却の仲介をタタに求める権利を行使、15年1月タタが売却の仲介に応じないため、ドコモが国際仲裁裁判所に申し立て16年6月国際仲裁裁判所がドコモの主張を認め、約1300億円の支払いをタタに命令。同年7月ドコモがインドで国際仲裁裁定の執行を求める訴訟を提起。タタは異議申し立て17年2月 タタが異議申し立てを取り下げ、和解成立。ドコモへ約1300億円支払いに合意。
















   2017/03/01    聯合ニュース(2/28)    韓国サムスン電子 インド通信大手と4G網拡大を推進



サムスン電子 インド通信大手と4G網拡大を推進 
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2017/02/28/0500000000AJP20170228005300882.HTML 


【バルセロナ聯合ニュース】スペイン・バルセロナで開かれているモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」でサムスン電子とインドの通信大手、リライアンス・ジオ・インフォコムが28日(現地時間)、共同記者会見を行い、これまでのパートナーシップの成果と今後の協力について説明した。





ジオはインドの大手財閥、リライアンス・グループの子会社で、2012年に高速通信、第4世代(4G)サービス用の周波数免許を確保し、通信市場に進出した。 

 サムスン電子は12年にジオに4G LTEのネットワーク設備を単独供給することで合意したのに続き、14年からは本格的にネットワーク構築に着手。2年でインド初の4G LTE全国網を完成させた。

 共同記者会見では、両社が協力し、インドの人口約13億人の90%以上に4G LTEサービスを提供する「I&G」(Infill&Growth)プロジェクトを推進することが発表された。

 I&Gプロジェクトは4G LTEサービスをさらに拡大するための事業。都心でネットワークを強化すると共に、地方では新たにネットワークを構築していく計画だ。どこにいても最高の速度で安定した4G LTEサービスを使えるよう、ネットワークを2倍に増設し、業界最高のサービスを提供することを目標にする。

yugiri@yna.co.kr。









         





   2017/02/23   産経ニュース   ベルギーなどのチームが【地球型惑星】を発見。地球に似た惑星7個回る39光年先の恒星で 生命育む可能性



【地球型惑星発見】地球に似た惑星7個回る 39光年先の恒星で 生命育む可能性も
http://www.sankei.com/life/news/170223/lif1702230001-n1.html


 地球から39光年離れた恒星の周りに、地球に似た惑星が7個あるのを発見したと、ベルギーのリエージュ大や米航空宇宙局(NASA)の国際チームが22日付の英科学誌ネイチャーに発表した。





 大きさや重さ、温度が地球に近く、水や大気が存在して生命を育むことができる地球型惑星の可能性がある。同様な惑星は太陽系外で多く見つかっているが、一つの恒星系で7個も見つかるのは珍しい。専門家は「銀河系は予想以上に地球に似た惑星であふれているのかもしれない」と指摘している。

 チームは南米チリにある欧州南天天文台の望遠鏡などを使い、みずがめ座の方角にあって直径が太陽の10分の1ほどの赤色矮星「TRAPPIST1」を観測。手前を天体が通り過ぎる際に起きるわずかな明るさの変化から、少なくとも7個の惑星が回っていると結論付けた。













   2017/02/22    EETimes    東芝、64層 512Gbの3D NANDをサンプル出荷開始。2017年4月には1Tバイト品も



東芝、64層 512Gbの3D NANDをサンプル出荷開始。2017年4月には1Tバイト品も:
http://eetimes.jp/ee/articles/1702/22/news095.html

東芝は2017年2月22日、64層積層プロセスを用いた512Gビット(Gb)の3D NANDフラッシュメモリ「BiCS FLASH」のサンプル出荷を2017年2月上旬に開始したことを発表した。
[庄司智昭,EE Times Japan]






東芝は、64層積層プロセスを用いた3次元構造のNAND型フラッシュメモリ(3D NAND)「BiCS FLASH」(512Gビット容量)のサンプル出荷を2017年2月上旬に開始したと発表した。同年2月5~9日に米国サンフランシスコで開催された「ISSCC 2017」で、Western Digitalと共同で発表した成果となる。

 同製品は、3ビットセルを用いた容量512Gビット製品となる。回路技術やプロセスを最適化してチップサイズを小型化したことで、従来の48層積層プロセスを用いた256Gビット品と比較し、単位面積当たりのメモリ容量を約1.65倍に大容量化している。1枚のシリコンウエハーから生産するメモリ容量を増やすことで、ビット当たりのコスト削減も実現したという。

 データセンター向け大容量SSDやPC向けSSDを中心に展開し、2017年後半の量産開始を予定する。2017年4月には、512Gbのチップを1つのパッケージ内に16段積層することにより、業界最大容量とする1Tバイト品のサンプル出荷を行う予定だ。

 今回発表したBiCS FLASHのサンプル価格は非公開。東芝は、2016年7月に64層の256Gb品を発表しており、広報・IR担当者によると既に一部の顧客向けに量産を開始している。「顧客の要望に合わせて、両製品ともに展開していく」(担当者)と語る。

 なお、東芝は2017年2月14日に記者会見を開き、既に分社化することを発表しているメモリ事業新会社の過半の株式売却を検討していることを明らかにしている。












   2017/02/17    PCWachi    東工大、現行の2倍の性能となるスパコン TSUBAME3.0を開発へ



東工大、現行の2倍の性能となるスパコンを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1044828.html





 東京工業大学は17日、日本最速のAIスパコン「TSUBAME 3.0」を開発する計画を発表した。

 バージョン3.0は、GPUにNVIDIAのTesla P100を採用し、現行のバージョン2.5に対して2倍以上の性能となる、倍精度12.2PFLOPSを達成する見込み。この性能は、直近のTOP500で世界10位以内となる。

 また、AI処理能力(半精度)は47PFLOPSを超え、バージョン2.5と3.0を併用して運用することで、性能は64.3PFLOPSとなり、日本最速処理性能のAIスパコンとなるとしている。

 システムは、屋外設置の冷却塔を用いた水冷を採用し、各ノードはCPUにXeon E5-2680 v4×2、GPUにTesla P100×4、メモリ256GB、NVMe SSD 2TBを搭載する。

 現在、発表会が行なわれており、詳細は追ってお伝えする。











   2017/02/12   ロイター(11/25)    企画は良いが、設置場所に難あり・・・産総研、性能が京の13倍のAI特化で深層学習世界一を目指すスパコン開発に着手



産総研、AI特化のスパコン開発に着手 深層学習で世界一狙う








東京 25日 ロイター] - 経済産業省所管の国立研究開発法人、産業技術総合研究所(産総研)が人工知能(AI)の中核技術、「ディープラーニング(深層学習)」の演算能力で世界一を狙うスーパーコンピューターの開発に乗り出したことが分かった。

産総研の担当者などが明らかにした。新型スパコンはAI技術を必須とする自動運転など最先端の産業技術開発を促進する役割が期待されている。

スパコンのハードウェアと収容する施設、研究用の設備も含めた事業費は195億円。10月成立した2016年度第2次補正予算に計上された国費を投じ、2017年度の稼働を目指す。

産総研が開発するのは「人工知能処理向け大規模・省電力クラウド基盤(ABCI=AI Bridging Cloud Infrastructure)」。深層学習の演算性能で130ペタフロップス(ペタフロップスは毎秒1000兆回の浮動小数点演算能力)を目指す。

AIに特化したり、深層学習の計算能力を数値目標に掲げているコンピューターでは世界最高水準となる見通しで、産総研情報・人間工学領域長の関口智嗣氏はロイターに対し「我々が把握する限り、この規模だと世界的にみてもないと思う」と述べた。

政府が国家プロジェクトとして開発を推進したスパコン「京」や、その後継機として文部科学省主導で開発中の「ポスト京」は高速の科学計算ができる汎用型。これに対し、新たに開発されるABCIは各産業によるAI利用の推進やその支援を大きな目的に掲げている。

京は計算速度を競う「TOP500」で2011年に世界一に立ったが、現在は中国の「神威太湖之光」など海外のスパコンとのスピード競争で厳しい状況に置かれ、直近では7位に順位を下げている。

政府はABCIへの予算投入を通じて、AI活用というより実利的な分野で世界的な優位性を確保したい考えだ。ポスト京もTOP500での速度競争に積極的には参戦せず、「実用で京の100倍の成果を出せる性能を目指す」(開発担当の理化学研究所)と、従来の開発方針を転換させている。

<自動運転など応用見込む>

ABCIが重視する深層学習技術は、データから特徴や法則性を見つける「機械学習」の一種。人間の脳の神経回路の仕組みを用いることで画像や音声などの大量のデータの特徴を多段階により深く学習するこが可能になり、近年のAI開発で急速な進化をもたらした技術とされる。

今年春に、米グーグル傘下のAI開発会社ディープマインドが開発、深層学習を用いた囲碁のAI「アルファ碁」が韓国のプロ棋士のイ・セドル九段を破ったことで、一般社会にも同技術に対する注目が広がった。

関口氏は、「ディープラーニング、機械学習の技術は大量のデータを処理すればモデルの精緻化が可能になる。そのためには、できるだけ処理能力の高いコンピューターが必要になる」と、開発の意義を強調する。

ABCIで想定する利用対象として、関口氏は、1)自動運転、2)工作機械の運転状況の把握、3)医療診断支援━などを挙げた。「日本の産業、製造業が必要とする機械学習をアウトソーシングする場にしたい」としている。

産総研は先月末、国内外に向けてABCIを構成するスパコンの調達を公示。ハードウェア製造を担うメーカーなどから12月8日まで提案を受け付ける。

経済産業省によると、産総研が調達するスパコンは東京・お台場にある産総研の施設と東京大学柏キャンパス(千葉県柏市)に設置する。

入札に参加するとみられる主要コンピューターメーカーは、「個々の商談にはコメントできないが、AI,スパコンなど当社も力を入れて取り組んでいる分野で、様々な商談に向け積極的に提案していきたい」(富士通(6702.T))、「個別の入札にはコメントできない」(日立製作所(6501.T))、「コメントできない」(NEC(6701.T))としている。

(浜田健太郎  編集:北松克朗)















   2017/02/11   EETimes(2/8)    ウェスタンデジタル 東芝と共同開発した512GB、64層3D NANDを試験生産――四日市工場で



ウエスタンデジタル:512Gbの64層3D NANDを試験生産――四日市工場で




ウエスタンデジタルは2017年2月、64層構造の3D NAND型フラッシュメモリ(BiCS3)で容量が512Gビットの製品を開発し、三重県の四日市工場で試験生産を始めたと発表した。
[馬本隆綱,EE Times Japan]
 

64層アーキテクチャで集積度を2倍に

 ウエスタンデジタルコーポレーション(以下、ウエスタンデジタル)は2017年2月、64層構造の3D NAND型フラッシュメモリ(BiCS3)として新たに容量が512Gビットの製品を開発、三重県の四日市工場で試験生産を始めたと発表した。2017年後半より量産を行う計画である。

 同製品は「BiCS」と呼ぶ三次元積層構造を用いたNAND型フラッシュメモリで、東芝と共同開発した。2016年7月に発表した64層アーキテクチャに対して、集積度を2倍に高めている。1セル当たり3ビットの多値化技術を用いた512Gビット品を3D NAND製品に追加したことで、モバイル機器やデータセンター向け装置などで需要が拡大するストレージ用途に対応していく。

 同社は、2015年に48層構造の3D NAND技術を用いたフラッシュメモリの試験生産を、2016年7月には64層構造の3D NAND技術による256Gビットのフラッシュメモリの試験生産を始めることを発表した。これらの製品も従来通り、リテールやOEM顧客に向けて供給を続けていく。

 なお、ウエスタンデジタルは、512Gビット製品に採用した新技術について、米国サンフランシスコで開催された「国際固体素子回路会議(ISSCC 2017)」で、その詳細を発表した。論文タイトルは「A 512Gb 3b/Cell Flash Memory on 64-Word-Line-Layer BiCS Technology」である。


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   2017/02/10    産経フォット      ニュージーランドでクジラ400頭が浅瀬に打ち上げられ、300頭以上が死亡 



クジラ300頭超死ぬ NZ、浅瀬に打ち上げ

http://www.sankei.com/photo/story/news/170210/sty1702100006-n1.html




                             ニュージーランド南島に打ち上げられたクジラ=10日(AP)



【シドニー共同】ニュージーランド南島のゴールデン湾の浅瀬にゴンドウクジラ400頭超が打ち上げられているのが10日、見つかった。多くの市民らが救助に駆け付け、うち約100頭は午前中に潮が満ちるとともに泳ぎだしたが、7割以上の300頭超が既に死んだとみられる。地元メディアが報じた。

 ゴールデン湾では2015年2月にも迷い込んだゴンドウクジラ200頭が浅瀬に打ち上げられ、100頭以上が死んだ。政府関係者によると、同湾は水深が浅く、クジラが岸に近寄りすぎると、引き返すのが難しいという。

 10日午前に泳ぎだしたクジラが再び浅瀬に打ち上げられないか心配されている。












   2017/02/09    マイナビニュース(2/1)   PEZYコンピューティングがエクサスケールスパコンの開発計画を公開



PEZYがエクサスケールスパコンの開発計画を公開


早稲田大学(早大)で開催されたSISA(A Strategic Initiative of Computing: System and Applications)ワークショップにおいて、PEZYの齊藤元章社長が「Plan to develop ExaScale computing system」と題する講演を行った。サブタイトルに「with Proprietary Processor、DRAM and Cooling technology」と付いており、従来のPEZY-SC系のプロセサと浸漬液冷に加えてDRAMもカスタム開発するという。



PEZYは、次の図に示すように。現在、6台のスパコンを稼働させており、理化学研究所(理研)に設置された菖蒲スパコンは2016年6月のGreen500では1位、Top500でも93位にランクインするという実績をもっている。




PEZYグループは、次の図に示す5つの会社からなっている。最初に作られた会社がPEZY ComputingでメニーコアのPEZY-SCプロセサを開発している。2番目が、慶應義塾大学の黒田忠広教授が考案したThrough Chip Interface(TCI)という磁界結合で信号をやり取りする技術を使う3D積層DRAMを開発するUltra Memory。そして、液浸冷却技術を開発し、スパコンシステムを開発するExaScalerを創立している。つまり、カスタムのプロセサ、DRAM、冷却を使うスパコンというのは、当初から齊藤社長の頭の中にあった戦略である。

そして2016年の5月にDeep InsightsとInfinite Curationという会社を作っている。これらは1000倍速いAIエンジンと,それを使って遺伝子解析、創薬などを行うことを目的とする会社である。

スパコン関係の3社で従業員は88名、最近創立のAI関係の2社は、合計で10名であり、全部合計しても100名に満たない所帯である。



PEZYの開発目標は非常にアグレッシブである。次の図は、開発中のPEZY-SC2プロセサに4個のTCI DRAMを接続したモジュールのモックアップで、TCI DRAMのメモリバンド幅は512GB/sとなっている。4個のTCI DRAMを搭載するこのモジュールのバンド幅は2TB/sとなり、これはNVIDIAのHBM2 ×4個の約3倍のメモリバンド幅となる。



次の図は、よく見るTop500の性能推移をプロットした図で、一番下のラインが500位のスパコンの性能、その上が1位のスパコンの性能である。そして一番上は1位から500位までの全スパコンの合計の性能である。

これに対して、青字で書いたようにZettaScaler-1.0からZettaScaler-3.5システムの性能を向上させて行くというのが、PEZYグループの計画である。この図に見られるように、ZettaScaler-3.0ではExaFlopsを超え、Top500の1位の性能ラインを上回るという計画になっている。



このアグレッシブなロードマップを実現するため、PEZYは次のようなプロセサの開発計画を持っている。

現在開発中の16nmプロセスを使用するPEZY-SC2メニーコアプロセサは2048コアを集積し、1GHzクロックで動作する。倍精度浮動小数点演算のピーク性能は4.1TFlopsである。そして、TCI DRAMを使うメモリのバンド幅は2.1TB/sで、Green500のスコアとして15GFlops/Wを目指している。

そして、7nmプロセスを使用して8192コアを集積するPEZY-SC3、5nmプロセスを使用して16384コアを集積するPEZY-SC4を開発して、このロードマップを実現していく考えである。




次の図の写真は、ZettaScaler-1.6の液浸槽と屋外に設置された熱交換器であるが、上記のロードマップのメニーコアプロセサを使い、ZettaScaler-1.6と同じサイズの液浸槽で、2017年のZettaScaler-2.0では1.5PFlops/液浸槽と性能を6倍に引き上げる。そして2018年にはZettaScaler-3.0で8PFlops/液浸槽と32倍に性能を引き上げ、2020年のZettaScaler-4.0では20PFlops/液浸槽と80倍に性能を引き上げる計画である。



次の図のタイトルは、2019年にZettaScaler-3.0システムで1ExaFlopsを超えると書かれているが、もう1つ、重要な点は、2017年に20-30PFlopsのシステムを稼働させると書かれていることである。




そして、PEZY-SC4になると1チップで50TFlopsとなり、京コンピュータの100倍の性能が50ラックに収容できることになる。




PEZY-SC3、SC4は夢のある話であるが、テープアウト間近というPEZY-SC2はより具体性の高い話である。そのPEZY-SC2を使ってZettaScaler-2.0システムを作り、2017年に20-30PFlopsのシステムを動かすと発表したことが注目される。この性能は、現在、国内トップの東大-筑波大のOakforest-PACSと同程度の性能レンジであり、場合によっては国内トップに躍り出る可能性もある。

この話に関連してSISAワークショップの直後の1月20日に、科学技術振興機構(JST)から、産学共同実用化開発事業(NexTEP)未来創造ベンチャータイプの平成28年度緊急募集における新規課題に採択されたという発表が行われた。

JSTの課題の開発には、1億円~最大50億円の開発費が支出される。ただし、これは貸付で、開発が成功した場合は、全額返済する必要がある資金である。一方、開発が失敗した場合は90%は返済が免除され、10%だけを返済すれば良い。まず、多額の開発費が手に入り、開発失敗の場合のリスクも大幅に軽減されるので、資金繰りの厳しいベンチャー企業にはありがたい助成措置である。

PEZYの課題は「磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ」となっており、代表研究者は慶応大の黒田教授で、開発実施企業がExaScalerとなっている。JSTに問い合わせたところ、PEZY-SC2や磁界結合の3D DRAMの開発だけでなく、スパコンの開発も課題に含まれているとのことである。つまり、20-30PFlopsのスパコンの開発費の調達にめどを付けたと考えられる。また、JSTの回答では、このスパコンは海洋研究開発機構(JAMSTEC)に設置される方向で検討がなされているとのことである。JAMSTECは地球シミュレータを持つ研究所であるが、NECのSX-ACEスパコンを使う現在の地球シミュレータは、ピーク演算性能は1.3PFlopsであるので、このExaScalerのスパコンが入ると、大幅に演算性能を向上することになるが、JAMSTECに対してどういう契約形態で設置され、運用されるのかは明らかではない。

しかし、JSTの課題の開発期間は2017年1月から12月となっているので、今年末には完成するということになる。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。












   2017/02/08    マイナビニュース(2/7)     ソニー、1GbitのDRAMを積層した3層構造スマホ向けCMOSイメージセンサを開発



ソニー、1GbitのDRAMを積層した3層構造スマホ向けCMOSイメージセンサを開発


ソニーは2月7日、従来の裏面照射型画素部分と信号処理回路部分との2層構造の積層型CMOSイメージセンサに1GビットのDRAMを積層した3層構造のスマートフォン(スマホ)向けCMOSイメージセンサを開発したと発表した。詳細は2017年2月5日より米国サンフランシスコで開催されている「国際固体素子回路会議(ISSCC 2017)」にて発表された。

同イメージセンサは、従来の回路と画素部の間にDRAMを挟みこむ構成で、1930万画素サイズの静止画1枚を従来比で約4倍となる120分の1秒で読み出すことを可能とした。これにより、画素の行ごとの読み出し時間のずれを抑えることができるようになり、露光時間を制御するメカニカルシャッターのないスマホでも、動きの速い被写体の撮影時に起こりやすいフォーカルプレーン歪みを抑えた静止画の撮影が可能になるとしている。



また、高速読み出しが可能になったため、フルHDサイズで従来比で約8倍となる毎秒最大1000フレームの動画撮影も可能となる。DRAM上に蓄積された撮影データを、外付けのISP(イメージシグナルプロセッサ:画像処理回路)を通すことで、通常速度の動画とスローモーション動画をシームレスにつないだ作品を作ることが可能で、スローモーションによる撮影の瞬間を逃がさないことを目的とした、被写体の急激な変化を検知し、高速撮影を自動的に開始するモードなども設定可能だという。




なお同社では、3層それぞれの回路間のノイズ低減など、設計上の技術的課題も克服しており、高品質と高い信頼性も実現したとしている。




                        スーパースローモーションのサンプル動画











   2017/01/28     MAG2NEWS     なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?



なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?



誰しも一度は耳を傾けたことがある、虫の声ですが…、この虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、世界中で日本人とポリネシア人だけという事実をご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、そのメカニズムを紐解きながら、わたしたち日本人の「全世界に対する責務」についてが論じられています。

日本語が作る脳

東京医科歯科大学の角田忠信教授が、1987年1月にキューバのハバナで開かれた第一回国際学会「中枢神経系の病態生理学とその代償」に参加した時の事である。キューバではいまだ戦時体制が続いており、西側諸国からの参加者は角田教授一人だった。開会式の前夜に歓迎会が開かれ、東欧圏から大勢の科学者が参加していた。キューバ人の男性が力強いスペイン語で熱弁をふるう。

しかし、教授は会場を覆う激しい「虫の音」に気をとられていた。なるほど暑い国だな、と感心して、周囲の人に何という虫かと尋ねてみたが、だれも何も聞こえないという。教授には「蝉しぐれ」のように聞こえるのに!

午前2時頃、ようやくパーティが終わって、キューバ人の若い男女二人と帰途についたが、静かな夜道には、さきほどよりももっと激しく虫の音が聞こえる。教授が何度も虫の鳴く草むらを指して示しても、二人は立ち止まって真剣に聴き入るのだが、何も聞こえないようだ。不思議そうに顔を見合わせては、お疲れでしょうからゆっくりお休みください、というばかりであった。

教授は毎日、この二人と行動をともにしたが、3日目になってようやく男性は虫の音に気づくようになった。しかし、それ以上の感心は示さなかった。女性の方は、ついに一週間しても分からないままで終わった。どうも日本人の耳と、外国人の耳は違いがあるようだ。

左脳と右脳

こうした聴覚の違いを切り口に、角田教授は日本人の脳が他の民族の脳と違う点を生理学的に追求してきた。その結果が驚くべき発見につながった。人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、それぞれ得意分野がある。右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する。左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ。ここまでは日本人も西洋人も一緒である。

ところが、虫の音をどちらの脳で聴くかという点で違いが見つかった。西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、日本人は言語脳で受けとめる、ということが、角田教授の実験であきらかになった。日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになる。

キューバ人にとっては、会場を覆う激しい虫の音も、いつもの騒々しい雑音だと慣れてしまえば、意識にのぼらなくなってしまう。我々でも線路沿いに長年住んでいれば、騒音に慣れて、電車が通っても意識しなくなってしまうのと同じ現象なのだろう。しかし、虫の音は日本人は人の声と同様に言語脳で聞いているので、雑音として聞き流すことはできない。スペイン語の熱弁と激しい虫の音は、教授の左脳でぶつかっていたのだ。

このような特徴は、世界でも日本人とポリネシア人だけに見られ、中国人や韓国人も西洋型を示すという。さらに興味深いことは、日本人でも外国語を母国語として育てられると西洋型となり、外国人でも日本語を母国語として育つと日本人型になってしまう、というのである。脳の物理的構造というハードウェアの問題ではなく、幼児期にまず母国語としてどの言語を教わったのか、というソフトウェアの問題らしい。

左脳か、右脳かの実験

この違いを考察する前に、こうした結果がどのような実験で得られたのか、簡単に見ておこう。人間の耳から脳への神経系の構造は、左耳から入った音の情報は右脳に行き、右耳から入ると左脳に行く、という交叉状態になっている。

そこで、左右の耳に同時に違ったメロディーを流して、その後で、どちらのメロディーを聴きとれたかを調べると、常に左耳から聴いた方がよく認識されている事が分かる。これで音楽は、左耳、すなわち、右脳の方が得意だと分かる。同様に、違う言葉を左右から同時に聴かせると、右耳、すなわち左脳の方がよく認識する。我々がほとんどの場合、右耳に受話器をあてるのは、このためだそうだ。さらに複雑なテスト方法もあるが、これが最も基本的な実験方法である。

こういう実験で、いろいろな音で、左脳と右脳の違いを調べると、音楽、機械音、雑音は右脳、言語音は左脳というのは、日本人も西洋人も共通であるが、違いが出るのは、母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いていることが分かった。

アメリカでの虫の音?

虫の音と言えば、筆者にもこんな個人的な体験がある。ボストンから内陸部に車で2時間ほど入った人里離れた山中で、見晴らしの良い所があったので、車を止めて一休みしていると、昼間なのに虫がしきりに鳴いている。

それを聞いているうちに、ふと、そう言えばカリフォルニアに4年も住んでいたが、虫の音に聴き入った覚えがないな、と気がついた。乾燥したカリフォルニアでも沿岸部にはかなり緑も多い。しかし私の記憶の中の光景では、なぜか常に豊かな緑がシーンと静まりかえっているのだ。やかましい蝉しぐれだとか、秋の夜長の虫の音だとかは、どうしても思い出せない。

アメリカ人が虫というとまず思い浮かべるのは、モスキート(蚊)、フライ(蠅)、ビー(蜂)など、害虫の類だ。アメリカでは蜂はまだしも、蚊や蠅はほとんどお目にかからない。だからたまに蠅を見かけると、とんでもない不衛生な所だという感じがする。文明生活の敵だとして、とことん退治してしまったのだろうか?

また昆虫を示す単語には、悪い語感が付随している場合が多い。「insect」には「虫けらのような人、卑しむべき人」という使い方があり、「bug」は、「悩ましい、てこずらせる」から、転じてソフトウェアの「バグ」などと使われる。日本語なら「虫けら」とか、蚤、シラミのイメージだ。

虫はすべて害虫であり、その鳴く音も雑音と同様に聞くとなれば、蚊や蠅を退治する殺虫剤で、見境なく一緒に全滅させてしまったとしても無理はない。

虫の音に聴き入る文化

日本では対照的に、虫の音に聴き入る文化がある。現代でもコオロギ類の画像と鳴き声を納めたインターネットサイトから、飼育法を解説した書籍まで無数にある。「虫の声」という以下の童謡は、虫の音に聴き入る文化が子供の頃から親しまれている一例である。

あれ松虫が鳴いている
チンチロ チンチロ チンチロリン
あれ 鈴虫も鳴き出した
リン リン リン リン リーン リン
秋の夜長を鳴きとおす
ああ おもしろい 虫の声
この伝統は古代にまで遡る。

夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこおろぎ鳴くも
(万葉集、しのに:しっとりと濡れて、しみじみした気分で)
近世では、明治天皇の御製が心に残る。

ひとりしてしづかにきけば聞くままにしげくなりゆくむしのこゑかな
一人静かに耳を傾けると、虫の声がより一層繁く聞こえてくるという、いかにも精密な心理描写である。また虫の「声」という表現が、すでに虫の音も言語脳で聞くという角田教授の発見と符合している。もう一つ明治天皇の御歌を引いておこう。


虫声
さまざまの虫のこゑにもしられけり生きとし生けるものの思ひは
松虫や鈴虫など、さまざまな虫がさまざまな声で鳴いている。それらの声に「生きとし生けるもの」のさまざまな思いが知られる、というのである。人も虫もともに「生きとし生けるもの」として、等しく「声」や「思い」を持つという日本人の自然観がうかがわれる。虫の音も人の声と同様に言語脳で聞く、という日本人の特性は、この文化に見事に照応している。

犬は「ワンワン」、猫は「ニャーニャー」

角田教授の発見では、虫の音だけでなく、そのほかの動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎまで、日本人は言語脳で聞いているという。これまた山や川や海まで、ありとあらゆる自然物に神が宿り、人間はその一員に過ぎないという日本古来からの自然観に合致している。

幼稚園から小学校の4、5年ぐらいの日本の子供に、犬はなんといって鳴くかというと、ワンワンというにきまっているのです。マツムシはチンチロリンという。外国人に聞きますと、ひじょうに困るのです。なんというていいか一生懸命考えて記憶を呼び出して、ウォーウォーといったり、ワーワーと言ったり。
(『右脳と左脳』p122 対談者の園原太郎・京都大学名誉教授(心理学)の発言)
日本の子供が「ワンワン」と答えるのは当然である。親が犬を指して「ワンワン」と教えるのであるから。同様に猫は「ニャーニャー」、牛は「モーモー」、豚は「ブウブウ」、小川は「サラサラ」、波は「ザブーン」、雨は「シトシト」、風は「ビュウビュウ」。まるで自然物はすべて「声」をもつかのようである。

このような擬声語、擬音語が高度に発達しているという点が、日本語の特徴である。幼児がこれらを最初から学んでくれば、虫や動物の鳴き声も自然音もすべて言語の一部として、言語脳で処理するというのも当然かもしれない。あるいは、逆に、言語脳で処理するから、言語の一部として擬声語、擬音語が豊かに発達したのか?

いずれにしろ、自然音を言語脳で受けとめるという日本人の生理的特徴と、擬声語・擬音語が高度に発達したという日本語の言語学的特徴と、さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観との3点セットが、見事に我々の中に揃っているのである。

人種ではなく、母国語の違い

角田教授の発見で興味深いのは、自然音を言語脳で受けめるという日本型の特徴が、日本人や日系人という「血筋」の問題ではなく、日本語を母国語として最初に覚えたかどうかという点で決まるということである。

その端的な例として、南米での日系人10人を調査したデータがある。これらの日系人は1名を除いて、ポルトガル語やスペイン語を母国語として育った人々で、その脳はすべて西洋型であった。唯一日本型を示した例外は、お父さんが徹底的な日本語教育を施して、10歳になるまでポルトガル語をまったく知らずに過ごした女性であった。その後、ブラジルの小学校に入り、大学まで出たのだが、この女性だけはいまだに自然音を言語脳でとらえるという完全な日本型だった。

逆に朝鮮人・韓国人はもともと西洋型なのだが、日本で日本語を母国語として育った在日の人々は、完全な日本型になっている。

こう考えると、西洋型か日本型かは人種の違いではなく、育った母国語の違いである可能性が高い。「日本人の脳」というより、「日本語の脳」と言うべきだろう。角田教授の今までの調査では、日本語と同じパターンは世界でもポリネシア語でしか見つかっていない。

違うがゆえに独創的なものが生まれる

日本語による脳の違いとは、我々にとってどのような意味を持つのだろうか? 理論物理学者の湯川秀樹博士は、角田教授との対談でこう語る(『右脳と左脳』p114)。

つまり日本人はいままでなんとなく情緒的であるというていた。(西欧人が)論理的であるのに対して、より情緒的であるといっていたのが、構造的、機能的、あるいは文化といってもいいけれども、そういうところに対応する違いがあったということが、角田さんのご研究ではっきりしたわけです。

そうするとそこで私が考えますことは、その違うということを生かすという方向です。違うということは上とか下とかいうことではなくて、その違いということを生かす。(中略)違うがゆえに独創的なものが生まれるのである。西洋に比べてあかん、劣っているという考え方が根深くあったけれども、そういう受け取り方をしたら劣等感を深める一方です。
「違うがゆえに独創的なものが生まれる」とは、独創的な中間子理論でノーベル賞を受賞した湯川博士の言葉だけに重みがある。日本語の脳の違いは人類の多様性増大に貢献しているわけで、「虫の音に耳を傾ける文化」などは人類全体の文化をより豊かにする独創的なものと言える。

こうした「生きとし生けるもの」の「声」に耳を傾けるという自然に対する敬虔な姿勢は、今後「宇宙船地球号」の中ですべての生命と共生していくために貴重な示唆を与えうる。

我々が受け継いだこの「日本語の脳」の違いを意識的に極め、その独創性をよりよく発揮していくことは、我々日本人の全世界に対する責務とも言えるだろう。

文責:伊勢雅臣

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『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』
著者/伊勢雅臣
購読者数4万3,000人、創刊18年のメールマガジン『Japan On the Globe 国際派日本人養成講座』発行者。国際社会で日本を背負って活躍できる人材の育成を目指す。












   2017/01/18   朝日新聞    東芝、主力の半導体を分社化へ 再建向け米社と出資交渉 新会社の株式売却で原発などの巨額損失を穴埋めへ

東芝、主力の半導体を分社化へ 再建向け米社と出資交渉

東芝が主力の半導体事業を分社化し、他社からの出資を受ける方向で提携先のハードディスク駆動装置(HDD)大手、米ウエスタンデジタル(WD)などと交渉を始めたことが分かった。米国での原発事業で数千億円規模の損失を計上する見通しになったことを受け、一段と不安定になっている財務基盤の改善を図る狙いがある。早ければ今年度中にも合意を取り付けたい意向だ。

 東芝は、半導体事業を原子力と並ぶ経営再建の柱に位置づけており、2016年3月期の売上高(HDDを含む)は1兆5759億円。スマートフォンなど向けのフラッシュメモリーの需要が好調だ。

 巨額の損失計上に備えて半導体事業を分社化し、新会社の株式の一部を売却して得た資金で資本を増強する方針。フラッシュメモリーの生産拠点である四日市工場(三重県四日市市)を共同で運営するWDや、投資ファンドなど複数の相手と交渉を始めた。

 東芝は新会社の株式の過半を握り、半導体事業を主導する形は維持する。好調な事業を分社化することで、新会社が年間数千億円にのぼる投資資金を調達しやすくする狙いもある。新会社の新規株式公開(IPO)も、将来検討する。

 東芝は一連の不正会計問題による赤字などで、財務の健全性を示す自己資本比率が7・5%(16年9月末時点)まで落ち込んだ。自己資本比率はさらに悪化する可能性があり、財務の改善が急務になっている。米国の原発事業の損失額は、16年10~12月期決算を発表する2月までに確定するとしている。

 東芝は18日、半導体事業を分社し、WDから出資を受ける交渉に入ったとの一部報道について、「検討を進めていることは事実だが、現時点で具体的に決定した事実はない」とのコメントを出した。














2017/01/13   共同通信     週末は大雪に要警戒   列島広く大荒れの恐れ




週末は大雪に要警戒 列島広く大荒れの恐れ


日本列島は13日、東北や北陸を中心に大雪が続いた。気象庁は14日から15日にかけて北日本や西日本の日本海側を中心に局地的な暴風雪や路面の凍結などに警戒するよう呼び掛けた。

 気象庁によると、北日本の上空約5千メートルに氷点下39度以下の寒気が流れ込み、日本列島付近は強い冬型の気圧配置になっている。大学入試センター試験が始まる14日は太平洋側の平地でも局地的に大雪が降る恐れがある。




 
大雪の影響で死者も出た。山形県大蔵村では12日夜、自宅周辺で雪に埋まっている女性が見つかり、死亡が確認された。屋根からの落雪に巻き込まれたとみられる。












   2017/01/09    産経ニュース    JAXAが世界最小ロケットを公開 衛星搭載、鹿児島・内之浦宇宙空間観測所であす9日打ち上げ



JAXAが世界最小ロケットを公開 衛星搭載、鹿児島・内之浦宇宙空間観測所であす9日打ち上げ


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、電柱ほどの大きさの小型ロケット「SS520」4号機を、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で公開した。人工衛星を軌道に投入する世界最小のロケットとしており、東京大が開発した超小型衛星を搭載して11日午前8時48分、同観測所から打ち上げる。





 公開された小型ロケットは、グレーの機体にオレンジの線が入り、衛星を収納した先端部は黒というデザイン。打ち上げに向け、既に発射装置に据え付けられていた。

 全長約10メートル、直径約50センチで、重さは2・6トン。運用中の2段式の観測ロケットを3段式に改修し、超小型衛星を軌道に投入できるようにした。機体の製造と打ち上げの費用は計約5億円という。

 羽生宏人JAXA准教授は記者会見で「費用を下げるため市販品を活用した。ぜひ成功させたい」と語った。

 搭載した衛星の「TRICOM1」は、縦横約10センチ、高さ約35センチ、重さ約3キロ。地球を回りながら地上の撮影やデータ通信をする。













   2017/01/05    阿修羅(2016/11/13)      <放射能汚染列島ニッポン>セメントには、放射性物質が混ぜ込まれている。測定すると―



<放射能汚染列島ニッポン></font>セメントには、放射性物質が混ぜ込まれている。測定すると――


http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/581c44bd35c9c0f9b93eec6152b20da2
2016年11月13日 のんきに介護




原発再稼働で日本は終わる@kinmiraixx さんのツイート。

――コンクリートの材料のセメントに瓦礫を燃やした灰等が混ぜてあると言う発言があったので測定して見た。多い少ないは別にしてセシウム33Bq/kgと言う数値だった。他に鉛、ヨウ素、ビスマス等が検出された。ホームセンターの市販品である。〔20:30 - 2016年11月13日 〕?―

セメント等には

放射性廃棄物を混ぜ込まれている。

それが

放射能測定によって、

事実と

認定された。

今後、益々、混ぜ込まれる放射性廃棄物の

比率が高まるのだろう。

建材がそうやって汚染され続けているのに、

一体誰が新築を望むだろうか。

2020年、古くからある

ホテルは、

新築の選手村での寝泊りを拒む

オリンピック選手たちでごった返すのではないか。




















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