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責任逃れで済ますのか?? トンネル崩落「原因分からず」北陸新幹線工事、機構が陳謝
2017/09/13  |  福井新聞  |    責任逃れで済ますのか?? トンネル崩落「原因分からず」北陸新幹線工事、機構が陳謝



トンネル崩落「原因分からず」北陸新幹線工事、機構が陳謝
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/237462


 

天井が崩落し土砂が流入したトンネル内部。高さ約8メートル、幅約10メートルのトンネルに
土砂があふれ掘削の先端部分が見えない=8日午前11時10分ごろ、福井県あわら市柿原
(鉄道建設・運輸施設整備支援機構提供)


福井県あわら市柿原で建設中の北陸新幹線柿原トンネルの天井部分が崩落、地表のグラウンドが陥没した事故で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は12日、県庁で会見した。グラウンドの陥没について「トンネル上部から地表まで約15メートルあり陥没は想定外だった。人がいたら大惨事になっており、市民が利用する施設で事故が起こり大変申し訳なく思っている」と陳謝した。

 会見には萩原秀樹・大阪支社工事第三部長と玉本学也・福井鉄道建設所長が出席。17日に有識者らでつくる技術委員会が、現地調査と臨時の委員会を行うことを明らかにした。

 柿原トンネルは全長約2・5キロのうち、約850メートル区間で陥没防止のため地盤改良されているが、グラウンドには行われていない。理由について「これまでの経験で問題なしと判断した」とした。

 機構によると、トンネル工事現場での崩落は2003年の機構発足以来、今回で4回目。これまでの事故では、複雑な地質や地下水の圧力が原因とされているが、今回の原因について同部長は「分からない」と繰り返した。

 今回と同じ工法を採用し、昨年11月に福岡市で起きた道路大規模陥没事故を受け、国土交通省から注意喚起の通達が出ていたことを明らかにし、「地下水などに留意して施工してきたつもりだった」と釈明した。

 県内の北陸新幹線工事では、14のトンネルと20の高架橋・橋があり、工事が順次始まっている。事故を受けて行った機構の工事現場の点検では、いずれも異常がなかったという。

 工事再開時期や、崩落に伴う費用、工法変更などの可能性については、いずれも「分からない」「原因究明を待ちたい」などと繰り返し、「2023年春の敦賀開業に遅れが出ないよう努める」と述べるにとどめた。

 また機構は会見で、天井が崩落し土砂が流入した8日のトンネル内部の写真を公開した。

 現場では、陥没部分の埋め戻しを終え、13日からトンネル内の空洞を埋める作業を始める。





2017/09/09  |  福井新聞  |     トンネル崩落、あわや生き埋め 声震わせる住民、日常的に使用



トンネル崩落、あわや生き埋め 声震わせる住民、日常的に使用
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/236199



 北陸新幹線トンネル工事の崩落で陥没した柿原グラウンド=8日午後6時10分ごろ、福井県あわら市柿原


 福井県あわら市柿原で建設中の北陸新幹線柿原トンネルで8日に崩落が起きたのはちょうど、夜勤の作業員が現場から引き上げる時間帯だった。建設会社の担当者は表情をこわばらせ、「作業中だったら生き埋めになっていた」。直径約15メートルにわたって陥没した柿原グラウンドは、野球の小中学生チームが日常的に使っており、保護者ら住民は「一歩間違えれば大惨事になっていた」と声を震わせた。

 グラウンドは、野球のバックネット付近から三塁側にかけての地面がぽっかりと口を開け、異様な光景を見せた。陥没部から北東側十数メートルにある鉄棒に向けてもトンネルに沿って地面がくぼみ、グラウンド全体が立ち入り禁止になった。「詳しい原因は伝わっていない」と堅く口を結ぶ見張りの作業員。規制線手前にある高台の駐車場からも、穴の底は全く見えず、陥没規模の大きさをうかがわせた。

 工事関係者によると、トンネルの掘削作業は、建設会社3社の共同企業体(JV)が、午後7時~翌日午前5時と午前8時~午後5時の2交代制で行っていた。崩落したのは、作業の中心となるトンネルの先端部付近。作業員は避難して無事だったが、午前5時45分ごろの発生時刻がずれていれば、死傷者が出ていた恐れもあった。現場付近は6月にあわら市細呂木小の児童が見学で訪れ、7月にも住民向け見学会が行われていた場所だという。

 午前6時40分ごろに現場所長から報告を受けた柿原区の酒井敏雄区長(68)は驚いた様子で「早急に原因と対応策を住民に説明してほしい」。近くに住む男性(76)は「陥没時は大きな音はなく気づかなかった。穴が思った以上に大きくて驚いた」と怖がっていた。

 柿原グラウンドでは週末の10日、金津地区の少年野球チームが練習試合を予定していた。このチームに小学6年の選手がいる母親は「普段使っているグラウンドが使えず、代わりに予約していた。もしそのときに重なっていたらと思うと…」と言葉を詰まらせた。

 柿原トンネルでは、JVと嶺北あわら消防署が1日に事故対応訓練を行ったばかりだった。安全管理の徹底を訓示した現場所長は、この日、終始無言を貫いた。訓練を見守った同署の土田照章署長は「工事はしっかりしているとの印象だっただけに残念極まりない。1日も早く原因を究明してほしい」と話した。