NEWSソース ロイター
2016/07/16
戻  る
東芝と提携していたサン・デスクを買収した米WDが、東芝・四日市工場に5250億円投資、サムスン追撃へ
米WDが東芝・四日市工場に5250億円投資、サムスン追撃へ

[四日市 15日 ロイター] - 米記録装置大手ウエスタンデジタル(WDC.O)(WD)のスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)は15日、東芝(6502.T)と共同展開する半導体NAND型フラッシュメモリーの四日市工場(三重県四日市市)で、2018年度までに50億ドル(約5250億円)を投資すると明らかにした。東芝の計画(18年度までに8600億円投資)と併せて次世代メモリーを増産し、先行するライバル、韓国サムスン電子(005930.KS)を追撃する構えだ。

四日市工場では同日、チップの高容量化に適した3次元(3D)フラッシュメモリーを量産する新しい製造棟の建屋全体が完成。来日したミリガンCEOらが工場内で記者会見した。WDは、東芝とフラッシュメモリーを共同生産してきた米サンディスクを今年5月に買収し、東芝との提携関係を引き継いだ。

ミリガン氏は「投資の水準とペースは需要動向、市況によって影響を受ける」と述べた。

<次世代メモリー、サムスンが先行>

東芝とWDが共同生産するのは、「3D」というメモリーセル(最小単位の回路)を縦方向に積層する技術。チップの高容量化に適した技術で、フラッシュメモリー業界での今後の主戦場だ。

フラッシュメモリーで世界首位のサムスンが2013年夏、3Dの量産を開始し同業他社に先行した。東芝の成毛康雄副社長は、「コストと性能は最終的なところまで上り詰めていないので、今年ちゃんとやって追いついていきたい」などと述べ、ライバルとの差を縮めるよう注力する考えを示した。

<中国・紫光集団のWDへの出資破談、米政府の反対も背景>

WDは昨年9月、中国半導体大手の紫光集団から38億ドル(当時約4500億円)、15%の出資を受けることで合意。しかし、紫光集団は今年2月、出資断念を発表した。